「イケメン」と連呼する人

noteにも書いたの置いとく。内容同じだけどgooブログからエリア移動中なので。描き散らし場所を引っ越ししつつあります。

 

 

tps://twitter.com/iojjj_/status/1006002954803896321

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httphttps://twitter.com/iojjj_/status/1006002954803896321s://twitter.com/iojjj_/status/100600295480389://twittehttps://twitter.com/iojjj_/status/1006002954803896321r.com/ihttps://twitter.com/iojjj_/status/1006002954803896321ojjj_/status/10060029548038963と呟いたが、どうにも気になって先生の力も借りて深掘りしてみた。自分にとって割と重要なのでメモしておく。

この方は多分27~8位と推測されるが、ご本人は一見可愛いらしくオシャレで特に恋愛に不自由する印象はなかった。でも口を開けばイケメン連呼で、ちょっと圧倒された。

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私は「イケメン」という単語を割と毛嫌いしていて殆ど使った事が無い。引用で口にするのもあまりしたくない。

それは例えば話してる相手の顔を「イケメンですね」と褒めたら、「私は人を顔で評価する人間です」と宣言したも同然、という気がするからだ。
それは悪い事ではないが、「面食い」という言葉は、いけない言葉と思っていた。
だから大学時代友人に「いおは面食いだよねー」と言われた時、密かに傷ついていた。他人を外見で判断する、頭の軽い女、という判定を食らったと思って。
「私の中のいいこ」は「外見で差別をしたくない」。
極端に言うと「外見が醜いとしても心根の優しい人と付き合う」のが「正解」で「褒められること」と定義していた。

だが外見的な美の力は、確実に実在する。それは悪ではない。
鳥の雄が美しい声や綺麗な羽で選ばれるように、人間の見た目も作用するようだ。健康で優良な種を残すために。
だから「面食いは本能」と先生に言われ、「罪を許された」気分になった。

そう、外見を重視するのは罪…人は中身なんだから!という※信仰だ。(ある意味それも少し偏ってはいるかもしれないが)それは自分の外見があまり好きではないから、という理由もある。
自分の外見が好きではない、というのは「自分を好きではなくるよう育てられたから」だ。

※中庸が一番ええよって結論出てるんだけど、説明が面倒なので割愛する

(それでも「イケメン」という言葉は口に合わないし、やはり好きではない。外見は人間の要素の一部だからだ。それはさておき、)

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ここでイケメン大好きのお嬢さんに戻る。
今までなら強固に扉を閉じ、口をきくことも無かっただろう。でも最近変化があって、他人を少し許容できるようになってきた。
だから寧ろ俄然興味がわいて、少し話してみることが叶った。ほんの3言程度だったけど。

おそらく彼女はコンプレックスが強い。そこまで外見に執着するのには理由があるだろうから。
容姿に最も注意して生活している。一番着目して、最もポイントが高い。
注意して可愛く着飾り、隙なく化粧をする。
他人が自分を評価する基準は美。逆もそう。
それは辛い話だ。

「自分がそれを維持するために物凄い努力してるだから、手に入れる賞品はやっぱりみんながうらやましがる品じゃないと。」
「ブランドバッグじゃないと意味がない。と同じだと思うよ。安くていい品じゃだめ。うらやましがられる品だから意味がある。そんな感じ。」

先生から言われた言葉で、目からうろこがぼっこぼっこ剥がれた。
賞品?!賞品だったんだ!
新しい観点に感動した。でも体に馴染みがない感覚だから、一々読み返さないと「何だっけ?」と忘れる。

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「他人を外見で判断する、頭の軽い女」と書いたように、私はその手の人を見下しがちだった。距離を置いてきた。
キャーキャー言う人たち。そしてこの人たちは結構人に対して評価が厳しい。
「この人ブス、美人」と判定するし、口にも出す。
美という基準でヒエラルキーが決まる、政治がある。
だからそういう家庭や社会で育つと「外見が一番大事」になる。

距離を置いてきたものの、「あの子ブスだよね」「美人~」とか聞こえるだけでヒヤッとした。
怖い響きを持つ言葉だった。言葉の奥に何重にも感情が挟み込まれている。
特に「ブス」は圧倒的に傷つく言葉。凶器だ。
それを他人にも言うが、自分にも言う事も多い。謙遜でよく使う。

人の点数をつけると、自分にも自動で点数がつく世界。
自分を棚に上げて採点するのは簡単だが、そういう怠け者はすぐ失脚する。
隙に付け入られないよう磨き上げる。努力して。謙遜して。
自分の外見を磨かなければいけない=今在る自分の否定。

意味不明の存在だったイケメン大好きお嬢さんが、そこまで遠くない人に思えてきた。
方向が違うけど、根っこは同じ。
もう会うこともない、偶然の出会いだったけど。
すごい苦労してきたんだな、って。勝手に想像してるだけだけど。

そのお嬢さんに感じた歪みは、本人の資質と環境によって醸成される。
今までだったらシャットアウトしてきたタイプの人間だった。
仲良くは無理でも、話すこと位は可能かも知れない。

強くなったので、今まで怖がっていた人達が怖くなくなってきた。

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最近起こった変化は「映画を観られるようになった」事だ。
それによって他人を受け入れられるようになってきた。だからこのお嬢さんのことを考えることができた。映画についてはまた別の機会に。