例の映画の感想※注ネタバレ-追記2有

シn工vnゲリ○nのネタバレ有。かなり辛口。信者は読まない方がいい。本論はゲnド一、シnj、アnノ監督、AC(アダルトチルドレン)と社会構造について。かなり良い内容になった。

我は旧TVシリーズ旧劇場版を愛していた、かつてオタクだった者。ア二〆業界で数年働いて辞めた者。
検索除けで固有名詞を書かないようにしている。普段映画レビューはFilまrくsにしたためるが信者に見つからないようにしている。
追記色変え。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■虚飾

結論、大層立派な"虚ろ"。選りすぐりの精鋭が誠心誠意作ってるのでよく見える。でもやはり虚ろ。
空洞に立派な技術とセンスで肉付けして、表面的に"面白い"と思わせるマントを纏う。そういう才能の使い手。


各地から精鋭集めて使い潰すパワハラ映画。だけどこのタイトルに参加したスタッフは多分?名誉だと思っているし、業界内でもエース、信者にも賞賛される。
昔一緒に働いた人達、何人かスタッフロールで見かけてるので複雑な気持ち。勿論超仕事できてセンスあって今回も素晴らしい仕事をしている。
ただ、その技術は立派な虚飾マントを作るだけで、本質から遠いと思う。そこが虚無。


そういった個人技部品を寄せ集めて立派な巨大ロボコンテンツを作ったし褒められているが、その部品の接着剤としてすり潰された屍が大量にいると思う。

虚ろなものに善良な誠意で一生懸命肉付けして立派に見せかけるの、実に日本的だと思う。

…友人と検討した結果
ト一jと委員長夫婦のステロタイプが昭和過ぎてヤバイ。古典的母性。ジenダー観がガンガン更新されてる今これ?
サザ工さん的定番を求める心。昭和的帰る所。拠り所。
これを人の戻るべき原点、と位置付ける。
ユiを求めるゲnド一の執着もここに繋がる。


■ゲnド一補カン計画

「嫁の形をしたママがほしい。」男の中の都合の良い女像。このモデルが男の中に組み込まれているせいで今沢山の社会問題が発生している。


友の至言「日本の結婚制度は、"頑張った男性は嫁という形でママを所有してよい"という制度」
つまり世話してくれる嫁を獲得すれば、男はいつまでも子供でいられる。女はその為の装置。
その幻想がようやくぶっ壊れて皆が気付き始めた所に、これw
モy子さんを獲得し、モy子さんに救われたワn子だから。
嫁の獲得で男の孤独を緩和ケアする。これが旧世代の一つの解答だった。だからこれ以上の新しい解答は出てくる筈がない。

マriはモy子さん。最近写真をお見かけして驚いた。本当にそっくりだね。だから最後レiでもアsカでもなく、マriと行く。ワn子を拾ってくれた奇特な聖母マri(ア)。
金と手間暇のかかった壮大な箱庭療法私小説。こんなダダ漏れ映画他にある…?
価値観は旧劇と変わっていない。技術によって見せ方が進歩しているだけで。

 

■さびしん坊やの自立性の無さ-追記1-20210410

「遺された子供(シnj)の中に母(ユi)がいた」って、オイ。古典か?
ゲnド一が取り込んだ知識の中に、その雛形はあったんじゃね?wその型を持つ物語、古今東西あるやろ。

理系だからとか知らんよ。古文書は読んでるじゃねーか。自分を救いたいならあがけ。

何の為に大量の物語が存在すると思ってるんだ。自分を見つめる為にあるんだよ。キャラクターに感情移入し疑似体験して、もし自分だったらと考えるヒントを得ながら人生進める手助けにするんだよ。

なのにこいつがやった事と言ったら、知識を溜め込む勉強だけ?そりゃ孤独が解決するわけないだろ!w

自分を見つめる事から逃げてるし、例え物語の表面的知識を得ていても、効能や使い方が分からないのでは、溜め込むだけのHDD機能しかないポンコツ

そこをユiに救ってもらうのはいいよ。でも依存し続けて自ら立とうとはしなかった。普通は補助輪してもらったら自分で走ろうとするんだけど。

傷を直視して治さない限り、愛を貰っても貰っても零す。自分が悲しかった気持ちを認めない限り先には進まない。

結局知識をぶん回して暴力装置を作る方向に逃げた。自分の傷を見つめるのより、居丈高に振る舞う方がずっと楽だから。

それを言い訳のように長時間映像化

(といってもコンテ撮とかだけど。それもまたセルフオマージュ?してなんなん?"綺麗"なコンテ撮ワロタwTVシリーズ苦肉の策が良かったと思ってるんか?現実に繋げたがるのは好きにすればいいけど、急にキャラクターを紙にするよね。キャラクターの意味とは?"遊び"にしたいの?)

して、どういうつもりなん?悪役にも可哀想な理由があるで方式?ゲnド一みたいな中年さびしん坊やは沢山いるから、共感を狙ったのか?

まあとにかく、「遺された子の中に愛した妻」の型すら知らず「俺は辛いんだ俺は俺は」主張をやるはた迷惑さびしん坊赤ちゃんマンでしたな。

しかもあんまり解決してないまま死んだっつーか。結局はママを見つけて終わり。一応それが提示されていたけど、根本的な問題は掘らなかった。ユiに会う表面的な回収で終わった。

お前が生きた意味は。

尺は充分あったのにコンテ撮シーンやシnjの凹みに時間とったせい。そしてそんな発想すら無かっただろう。

 

■細々した個人的な着目点

メカニックデザイナーが良い仕事してる。細かい動きが格好いい。凝ってる。モニターも格好いい。外側を飾るのは天才的。スタッフが一流だから…

特異なシーンの背景が良い。イメージボード描いた人の発想が良かったのだと推測。それか撮影監督かな?

台詞で全部説明する。台詞が全く頭に入ってこない。言葉が情報でしかない。キャラクターは駒でしかない。
シn・ゴjラの時もそれが顕著で酷かった。
特に委員長台詞の間が全くなくて驚く。型にはめた良さげな事を時間内に言わせたいだけなんだよな。

追記[推測だけど、委員長の声優さん辛かったのでは。他にも辛い人はいたと思う。
勿論プロだから言われたことはやるんだけど。役者、声優、台詞を時間内に収めるだけの駒、道具扱いなんだよな。
シn・ゴjラの時からそれがすごくパワハラめいて感じられて(なのに絶賛されて違和感凄い)、ドキュメンタリーで証拠出たね〜って。]

シnjがまーた落ち込んでるし、そのせいで2時間半になった。

自然との触れ合いをかなり具体的に描写したのは旧劇と比べて良かった。地に足がついた。スイカだけでは足りんわな。

パイ□ットスーツが性的に味付け作画されてるのが物語を読み取る際ノイズになる。パイ□ットではなく、オペレーター達も。そんなに股間映す必要ある?アsカとマriも。
最後のアsカのスーツダメージも、ここまでジenダ一への価値観がアプデされてしまうと受け入れづらい。
まだそういうのやって喜んでるの?喜ばせようとしてるの?と思っちゃう。 
追記[「胸の大きいいい女」もあったね。ドン引きで記憶から消えてたし、根っこに問題ありすぎて表に出てくる細かい枝葉は後回しになってた。]
 

上の論では余計な肉付け全部剥がしてコアだけ取り上げてるけど、それが分からない状態で見れば、かっこ良さげでド派手アクション技術的に高クオリティで謎の多い、味のある沢山噛めるガムみたいな作品に見えるのだと思う。
だから高評価が多い。あと高評価は信者ならではの点の甘さ。最早この界隈は宗教の域まで達している。

謎を散りばめるのは、ガムの提供。味のついたガム、長時間何度もクチャクチャ噛めるし、解釈を話し合う事で盛り上がるという必勝法の踏襲がしたいので。

 

一旦おしまい。
観て書いた日 2021/03/23

 

■アnノ氏と社会構造-追記2-20210411

友人と議論して深まった内容まとめ

そもそもの前提条件がおかしい所から盤面をひっくり返す。
ゲnド一はシnjに「お願いして乗ってもらう」べきなのにせず、ひたすら高圧的。
そして周りの大人も同調してシンジを責める。「逃げるの?」「自分のことしか考えてない」。シnjジと工vaが最後の頼みの綱なのに…?お願いせず強要?そら糸の切れた人形にもなるわ。
あまりにも展開や見せ方が上手いから流して見逃していたけど、そこから
まずおかしい所だった。

それでも失望されてくないから結局乗る。乗って戦って勝ってみせるしか、父親に認めてもらう方法が無い。

だから鬱になる。根本的な原因を解決していないから。

父親の理不尽を否定できず泣いているし、愛してほしい。アnノ氏が仕事で忙殺されるように持っていくのも、戦っている感があるから(ドキュメンタリー)。父の亡霊に認めてほしい。典型的AC(アダルトチルドレン)の重症のやつ。

治らないのは、あまりにも有名になり過ぎた功罪。
父親に強要されて工vaに乗る構造は物語の核だ。シナリオをいじる上で、絶対見返すポイントだった筈。
そこを衆人環視の環境で見つめるのは、怖いだろう。安全が確保されていないから。
本来自分の傷を見るには、安全を確保した秘匿された聖域で行うものだから。
この振り返りをどうしても仕事仲間に見られながらやる事になる。その他人の眼は怖いぜ。一挙一動評価される。(だからA〒フィ一ルド)
治ってない傷を切り売りしたら、それがやたら売れちゃった。だから掘って耕せるプライベート空間が残ってない。

新作を作るにあたっての着目点は、シnjとゲnド一の関係がどう修正されているか、だったが結論は

「親も寂しかった。仕方ない。僕が大人になるよ」

だった。結局傷を残したまま、踏ん切り付けて大人になった。
ACの重症者が最後に辿り着く達観。諦観。

「親の辛さも理解した。悪気はなかった。自分も成長したから分かった。
だからもう"愛されたい"とか過去を振り返ってないで、前を向いて歩くよ!」

これは一見良さそうな進展に見えるが、以降"壊れる"ルート。
なにしろマriが来てくれたから、根本原因を見なくても何とかなるようになってしまった。傷を誤魔化して延命させる装置、妻のマri。
傷を緩和ケアするだけで根本的には解決しない、対症療法の道。根本治療には繋がらない。

配偶者がいること+忙しいこと=この先を支えてくれる巨大な装置

が完成してしまった。これから彼が出していくものは問答無用で賞賛され続けていく。だから振り返ることができなくなる。その機会もなくなる。失敗が存在しなくなるから。既に宗教構造になっていて、賛成意見しか発生してこないから。

だから彼は、もう治らない。残念だけど。

新しい発見があって世界が変わったのかと思いきや、より重症化してた。
外側を取り繕って終わった。しかも見せ方は天才的で取り繕い方も天才的だから、誰も彼も騙せる。
彼は今後も産み出し続けるけど、そもそもが空っぽだから、空っぽでかっこいいものを産み続けていく。空洞量産機。

一流スタッフに囲まれている事が悪化させるのはあると思う。格好悪い所を見せられない。恰好つけて、傷の本質を隠してしまう。

一流と言われる人達にも色々いるけど、人格が安定している人が多い事もある(嫌な人も勿論いる)。今回スタッフ参加していた人もそう。昔私が教わって一緒に働いたことのある精鋭の人達(kラーにいたわけではない)。

すごい職人クリエータは、無茶な構造を安定して支えてくれる都合の良い奴隷になってしまう。百戦錬磨の頭の良いセンスある職人達、パワハラにも対応可能だし、時間のなさにもついてこれる。達人の技術と采配が不可能を可能にするから。

 

アnノ氏を人として見ると結構酷い。でも彼自身がそれを認めないし、治さない。

作品はAC(アダルトチルドレン)が作ったものだから、ACに刺さるものになる。それが大ヒットの要因の何割か。(なにせ日本はAC蔓延大国。国自体、ACを再生産する構造に作られているからね。)

ただし解決はしてくれない。共感は生むけど解決の道は示されない。でも皆共感するから一定の金は生む。
それらが今大量に出てきている鬱等精神系のエッセイの出どころとなって、巨大な市場と化している。まだ直視の過程だから、治すルートは明示されない。右往左往がそのままコンテンツとなる。
本当はそこから抜け出せる道を作り手も消費者も探るべきなんだけど。

誰一人としてこの構造を見ない。そもそも構造を見る発想と視点がないようだ。

結局この巨大な灯台についていくと、構造を再生産し加担するベルトコンベヤーに乗ってしまうのだ。

被害者が痛みをこらえて表現するものが、被害者の共感を呼び、さらに地獄のバトンが渡っていく皮肉。しかも作る際現場に大量の被害者が発生する。確実に居たであろう、迷惑をこうむった下請けの人達が。

ドキュメンタリー視聴者の中に、少数だが「こんな現場は下請けとして拒否したい」と感想を述べた人達を見かけた。私も同感。現場はたまったもんじゃねえ。

だけど殆どの視聴者は「作品を生み出すって大変!ここまでして届けてくれるなんて尊敬!天才は凄い!」レベルの意見が大半のようだった。
明らかなパワハラを絶賛する…盲信していると区別がつかないのか。そこまで考える人は殆どいないらしい。

現場の人も視聴者も、監督の中で何が起きているのか気づいていない。「天才の思考回路だから我々に分かるわけない」って。
監督が駒のようにキャラクターやスタッフ達を扱えるのは、自分がまだ駒だから。人間がまだよく分からないから。
それに気づかなまま構造への加担とは知らずに賞賛する人達が恐ろしいが、構造に目がいく人は殆どいないらしい。

 

ACが直面する苦痛に対して「それがどこから生まれてくるのか」を考えようとする人が殆どいないのと同じだ。
「この苦痛にどう対処して明日も出勤するか」「泣かずに明日も家族を養う方法を」目先のことで精いっぱい。忙しいから構造のことなんか考える暇がない。
忙しければ考えない。考えなければ黒幕は疑われない。構造を作った体制側はそこまで計算済。
賢くなければ、見抜かなければ、ずっと手のひらの上で踊り苦しみ続けるのにね。

痛みを感じない一番の薬は忙しい事だから、大抵の人はそこを解決にしてしまう。(麻痺させる)
でもそれをやると確実に壊れる。壊れて見直すきっかけにできれば、壊れた甲斐もあるのだが。
大概はやっぱり「前向き」に「振り向かずに」生きてくんだよねwその先が崖かどうか考えない。

それが数多くの物語で称賛される型だったから。だから物語は罪深いし可能性がある。

昨今のジenダ一の問題や性差別も、大量の物語が支えてきた構造。
新しい誘導をしてくれる物語が必要で、今その形が変わり始めている。脱却しようと言い始めている。良い潮が流れ始めている。

 

 

手前味噌だが私が通ったACの回復ルートを提示しておく。生き辛い人の原因解明と治療方法のすすめ。私が5,6年程かけて脱却した内、最初の取り組み。